郡名が県名になった県の一つであり、律令制下において中核地域であった
山梨郡に由来する。山梨郡の名前の由来は「旧
春日居町にある山梨岡神社の裏山に梨の有名な古木があり、そのためこの地域はいつしか山梨と呼ばれるようになった」という付会伝説が存在しているため、果物の
ヤマナシに由来していると思われがちである。しかし残簡
風土記には「山無瀬」、
737年(
天平9年)の
駿河国正税帳には「夜萬奈之」と記されており、語源としては「
山平らす(やまならす)」、つまり
甲府盆地の高低の少ない平坦な様子を表す言葉が次第に「やまなし」へ転化したとみるのが妥当である。そして
713年(
和銅6年)に「諸国の郡郷名は好字(よきじ)で著せ」とする和銅官命が出されたことにより、「
梨園」などの言葉に見られる一種の優雅さを感じさせる「梨」という好字を当てて、「山梨」と呼ぶようになったといわれている(出典:
山梨県道路公社『雁坂トンネルと秩父往還』
1998年)。