ドナルド・マクドナルド・ハウス wikipedia|無料辞書
ドナルド・マクドナルド・ハウス(
Donald McDonald House)とは、
財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンにより設置・運営されている、病児とその
家族のための
宿泊施設。海外と日本では正式名称に一部違いがあるので、分けて説明する。
◆ 海外のロナルド・マクドナルド・ハウス
アフリカを除く世界の主要地域に約270のハウスが設けられており、各地のマクドナルド法人が運営を支援。
◇ 沿革
・
1974年 - 第1号のハウスが「フィラデルフィア」に開設される
◆日本のドナルド・マクドナルド・ハウス
日本では、
日本語での発音のし易さを追求して「
ドナルド・マクドナルド」と呼ばれているため、「
ロナルド」ではなく「
ドナルド」が正式名称となっている(以下「ハウス」と記載)。
ハウスの理念は、Home away from home (家庭から離れたところにある家庭)という言葉で代表され、家庭から離れていても家庭的な雰囲気のある場所を病院の近くに提供しようとしている。すなわち、ハウスでは食事も
自炊可能で、
掃除や
洗濯も宿泊者が行えるようになっており、それを
ボランティアが支援するという運営方法をとっている。これにより
人件費の圧縮がなされ、また、一般の人や
企業などの
寄付をハウスの建設や運営費にあてているため、宿泊者からは1000
円/泊と
リネンなどの諸経費(数百円/泊)で宿泊できるようになっており、長期入院が必要な病児の家族を経済的な面からも支援している。なお、ボランティアは、宿泊者の生活面での支援以外にも、精神的な支援も行っており、看護で疲れた宿泊者の
癒しになっている。
◇ 経緯
入院患者の世話は、従来、家族や家族によって雇われた付き添い人(職業介護人)によって行われていたが、に「完全看護制度」(に「基準看護制度」に改称)が試行され、
看護は看護職員(現在では
看護師)が行う、という職業分離が導入された。しかし、看護職員数の不足から院内での家族や職業介護人による看護が続いていた。に「新看護体系」が創設されると、には全病院で家族・職業介護人の看護が廃止された。しかし、看護師不足によって病児看護の家族負担はなくならず、結果、院内で簡易ベッドや病児のベッドで添い寝して無料で宿泊しながら看護していた家族・職業介護人が、看病のために病院周辺の有料施設に宿泊しなくてはならなくなり、病児の
医療費の他に、宿泊のための多大な出費を強いられることになった。
このような中、
国立成育医療センター(
2002年3月1日設置)が東京に建設されるのを契機に、当時の国立大蔵病院長(国立成育医療センターは
国立大蔵病院の敷地内に建設されることになっていた)がハウスを同センター近くに設置したいと考え、
日本マクドナルド社の当時の社長である
藤田田に要請した。同社は、
財団法人ドナルド・マクドナルドハウス・チャリティーズ・ジャパンを設立し、同財団が運営する形で第1号のハウスが東京都世田谷区に建設された。
◇ 日本のハウス
現在、国内に6つのハウスが設置・運営されている。